ポチャとした丸いフォルム。寝てばかりで動きは鈍く、愛想のない目つき。
ぽっちゃり猫ちゃんには、なぜだか憎めないかわいさがありますよね。
でも心配なのは肥満による病気の存在。
放っておくと心臓病や糖尿病をはじめ様々な病気を引き起こし、関節の負担にもなってしまいます。
そこで今回は猫ちゃんの肥満対策や、ダイエットにおススメのキャットフードを紹介します。
しっかり体重管理をしてあげて、健康で長生きできる環境を整えてあげましょう。
うちの子は肥満?原因や肥満度のチェック方法を解説
見た目は愛らしいぽっちゃり猫ちゃんですが、どの程度から肥満と呼ばれるようになるのでしょうか。
ここでは肥満の原因や肥満度のチェック方法を解説します。
猫が肥満になる原因は?
人間と一緒で、食べすぎや運動不足が肥満の大きな原因となりますが、他にもいくつかあるので挙げておきます。
●食べすぎ
●運動不足
●去勢や避妊手術によるホルモンバランスの崩れ
●加齢
●病気やケガ
●遺伝や体質
などです。
去勢や避妊手術によるホルモンバランスの崩れは猫特有のものですので、術後はしっかり様子を見て肥満方向に傾かないよう気を付けてあげてください。
自分でできる簡単な肥満チェック方法
まずは飼っている猫ちゃんが肥満かどうか知りたいですよね。
チェック方法はすごく簡単です。
「抱っこした時にろっ骨を感じれるかどうか」
これだけです。
足の付け根辺りを触ってみて、ろっ骨が感じられない場合は肥満かもしれません。
肥満の進行具合については細かい指標があるためここでは触れませんが、プニプニしていたら運動や食事改善など何かしらの対処をしてあげた方が良いでしょう。
肥満の影響で高まるリスクは?
猫は肥満になると、どのようなリスクが高まるのでしょうか。
病気にかかりやすくなる
肥満になると、猫は病気にかかりやすくなります。
●関節やじん帯の病気・・・重い体重が関節やじん帯に負担をかけることで膝蓋骨脱臼、関節炎、椎間板ヘルニアにかかりやすくなります。
●心臓・呼吸器・・・肥満になると、血液を全身に送り出す心臓への負担は大きくなります。また首周りに肉が付くため呼吸がしにくくなることから呼吸器系の疾患を持っている場合は注意が必要です。
●その他・・・糖尿病、脂肪肝、尿路疾患、皮膚病、口腔疾患などたくさんの病気のリスクが高まり、標準体型の猫に比べて寿命が短いことも分かっています。
麻酔が効きにくくなる
肥満になると麻酔が効きにくくなるのですが、さらなるリスクがあることについてはあまり知られていません。
肥満の猫は脂肪が麻酔薬を一旦吸収してしまうため効きが悪く、多めの量を投与してしまいがち。肥満の猫に対する麻酔の適正量の判断は難しく、誤ってしまうと最悪の事態を招いてしまいます。
時間差で麻酔が効き始めるころには、すでに多量の麻酔薬により目が覚めにくい状態に陥っており、最悪の場合はそのまま死んでしまうこともあるのです。
猫の肥満予防や対処法は?
猫の肥満予防や対処法も人間と同じです。
生活の中に計画的な食事や適度な運動を取り入れてダイエットを進めていきましょう。
具体的な対処法を紹介します。
食事による肥満予防や対処法
ダイエットの成功のカギは食事調整にあると言っても過言ではありません。
無理にペースをあげると失敗してしまいますので、ここで紹介する方法で徐々に慣らしていってください。
ちなみに健康な成猫が一日に必要なカロリーは「80kcal×体重(kg)」で求めることができます。
室内飼いであまり運動をしない猫なら「70kcal×体重(kg)」でも良いでしょう。
●食事の回数を増やす
ダイエット中は一日の食事の時間をきちんと決めて、少量ずつを回数多めに与えてあげましょう。
3~5回に分けることで空腹を感じにくくなるので、摂取カロリーをコントロールしやすくなります。
●おやつはおあずけ
ダイエット中は間食を控えましょう。
どうしても欲しがるようなら、その後の食事量を調整してあげてください。
●早食いを防止する
早食いは満腹感を得られないので、食べ終わってもまだ足りないと感じてしまいます。
また、急いで食べると誤飲や吐き戻しのリスクも高まるので、早食い防止の器などを利用してゆっくり食べれるように工夫してあげましょう。
運動による予防や対処法
健康的なダイエットには適度な運動も欠かせません。
例えば、室内飼いであればキャットタワーはとても適しています。
猫は高いところを好みます。
外へ連れ出しても良いのであれば高低差のある場所で運動をするのも良いでしょう。
体を動かすことはエネルギーを効率よく消費できるだけでなく、ストレス解消にも繋がるので少しずつ運動できる環境を整えてあげましょう。
最終的な一日の目安は1回10~15分の運動を3セットできれば十分です。
肥満予防に適したキャットフードの選び方
猫の肥満を予防するには、日頃から食事に気を付けておかなければなりません。
そこで肥満を防ぐキャットフードの選び方をいくつか紹介しておきます。
栄養バランスに優れている
食事量を調整すると必要な栄養素までも不足しかねません。
いつも以上に栄養バランスを気にして与えてあげましょう。
健康を維持する上で必要な栄養素は、エネルギー源となる炭水化物・タンパク質・脂質、それから体の調子を整えるビタミンとミネラルです。
キャットフードの成分欄をしっかり確認して選ぶようにしましょう。
良質な動物性タンパク質
良質な動物性タンパク質をしっかりと摂るようにしましょう。
タンパク質には筋肉量を維持する働きがあります。その結果基礎代謝があがり、太りにくい体質になるのです。
ダイエット中であっても安易にタンパク質を減らすことはせず、最低でも乾燥重量に対して30%以上のタンパク質を含んだキャットフードを選んであげてください。
グレインフリー
穀物不使用のグレインフリーキャットフードを選びましょう。
穀物は腹持ちが良く満腹感を得やすいことから、多くのダイエット用フードに使われています。
しかし、猫は本来肉食動物。穀物の消化はあまり得意ではありません。そのため消化不良から、食物アレルギーを起こしてしまうことがあります。
低アレルゲンの玄米なら影響は少ないですが、原材料が穀物メインのキャットフードは避けた方が良いかもしれません。
適度な脂質
人間がダイエットをする時は「とにかく脂質の少ない食べ物を選ぶ」という点に着目しがちですが、猫の場合はそうではないため注意しましょう。
脂質は猫にとって消化や吸収がしやすく、エネルギー源となってくれるので過食を防いでくれます。
特にオメガ3必須脂肪酸やオメガ6必須脂肪酸は様々な健康維持に欠かせない栄養素なので適度に脂質を含んだキャットフードを選びましょう。
目安は、乾燥重量に対して8~20%程度です。
健康的な肥満予防に最適なキャットフード
数あるキャットフードから健康的な肥満予防に最適なキャットフードを選ぶのはなかなか至難の業です。
そこで、ぽっちゃりぎみの猫ちゃんでも喜んで食べてくれるキャットフードをいくつか紹介しておきます。
モグニャンキャットフード
価格(税込み) | 4,356円/1.5kg |
主原料 | 白身魚65% |
タンパク質 | 30%以上 |
脂質 | 11%以上 |
対象 | 全年齢 |
カロリー(100gあたり) | 379kcal |
原産国 | イギリス |
モグニャンの主原料は、ヒューマングレードの白身魚がたっぷり65%以上も使われています。
白身魚は良質なタンパク質を含んでいるだけでなく低脂肪なので、ダイエット中でも安心して食べさせることができます。
お腹の調子を整える食材をふんだんに使用。食物繊維が豊富なサツマイモ、カボチャ、リンゴが含まれています。
また、還元作用のあるオメガ3やオメガ6など必須脂肪酸も摂取できるので健康維持にも役立ちます。
アレルギーを起こしやすい穀物や香料・色料などの人工添加物は不使用。
全年齢対応なので、猫種や年齢に関係なく肥満予防におススメできるグレインフリーキャットフードです。
カナガンキャットフード
価格(税込み) | 4,356円/1.5kg |
主原料 | 乾燥チキン(35.5%)、骨抜きチキン生肉(25%) |
タンパク質 | 37% |
脂質 | 20% |
対象 | 全年齢 |
カロリー(100gあたり) | 390kcal |
原産国 | イギリス |
カナガンは放し飼いのチキンが60%以上使用されているので、上質なタンパク質を摂ることができます。
香料、着色料不使用で原材料はヒューマングレードを使用。
サツマイモやジャガイモを使用し、お腹の調子を整える食物繊維もたっぷり配合しています。
加えてサーモンオイルによりオメガ3必須脂肪酸もしっかり摂取。
カナガンは、猫の健康維持に必要な栄養素のみを配合した肥満予防にピッタリのグレインフリーキャットフードです。
まとめ
今回は猫の肥満について、その原因や対処法を紹介してきました。
猫が肥満になる原因は
●食べすぎ
●運動不足
●去勢や避妊手術によるホルモンバランスの崩れ
●加齢
●病気やケガ
●遺伝や体質
などでした。
猫の肥満は放っておくと色々な病気を招いてしまうので、早めの対処が重要です。
適切な食事管理と運動で、愛猫の健康をしっかり守ってあげてくださいね。
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