猫にあらわれる突然の体調の変化、下痢や軟便。原因が分からずモヤモヤした経験はありませんか?
●何をしてあげればいいんだろう・・・
●様子を見てて大丈夫?すぐに診てもらった方が良いかな・・・
●深刻な病気だったらどうしよう!
など、不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
猫の下痢、軟便と言っても症状は様々。2~3日で治るものから、1週間以上続くものもあります。
そこで今回は、猫の下痢・軟便の原因や対処法を解説していきます。
猫の下痢や軟便改善におススメのキャットフードも紹介しますので参考にしてみてください。
猫が下痢・軟便になる原因は?
人間と同様、猫にとっても辛い下痢や軟便。原因は様々あります。
例えば
・キャットフードがあっていない
・食べすぎ
・ストレス
・異物誤飲
・病気
などが考えられます。
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
キャットフードがあっていない
キャットフードが体質にあっていない場合や、フードを新しいものに変えたときに下痢をすることがあります。
食物アレルギー体質であれば肉や魚など特定のタンパク質に反応していることが多いため、アレルゲンとなるタンパク質を含まないフードへの切り替えが必要です。
また、フードの切り替えはゆっくり日数をかけて行わなければいけません。
新しいフードはお腹が慣れていないため、上手に消化ができず下痢になることがあるのです。
1週間から10日ほどかけて少量ずつ増やして慣らしていきましょう。
食べすぎ
よくあるのが食べ過ぎてお腹を壊してしまうことです。
食べることに執着がある猫ちゃんは「もっとちょうだい」とおねだりしてきます。
その可愛さに負けて、たくさん与えてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、一日に食べられる量には限度があります。
多く与えすぎると、うまく消化ができず下痢や嘔吐をすることもあるので、量を守って食べさせるようにしましょう。
ストレス
猫は意外と神経質。ちょっとした環境の変化にもストレスを感じてしまいます。
例えば、引っ越しや模様替え、来客、トイレが汚れているなど、いつもと違う環境に身を置くことでお腹がゆるくなるケースがあるのです。
心因性のストレスは環境を整えることで改善することがほとんどです。「トイレの環境」「運動不足」「部屋の温度」などを見直してみてください。
それでも長引くようなら獣医さんに相談するようにしましょう。
異物誤飲
猫用のおもちゃや殺虫剤を誤飲した場合も下痢や嘔吐の症状を起こします。
特に床に置いておくタイプの殺虫剤は注意が必要です。猫の手が届かないよう工夫して設置するようにしましょう。
病気
病気により下痢を引き起こすこともあります。中でも感染症はその可能性が高いと言えるでしょう。
ウイルスや細菌、寄生虫などによる感染症は下痢を起こすと言われています。
他にも内臓疾患や一部の内分泌系の病気でも下痢の症状が現れます。
下痢の原因に心当たりがない場合は、病気の可能性を疑わないといけませんが素人では判断が難しいです。
迷ったら早めに獣医さんに診てもらうようにしましょう。
猫の下痢・軟便になった時の対処法
猫が下痢や軟便になった時、飼い主としてどのように対処していけばよいのでしょうか。
例を挙げておきますので参考にしてみてください。
難しいことは考えず、まずはできることをやってあげてくださいね。
キャットフードを見直してみる
体質に合わないキャットフードによって下痢や軟便を起こしている可能性もあるため、キャットフードの見直しは有効な対処法です。
フードを新しく変えたことで下痢を起こしているなら、以前のフードに少しずつ混ぜながら、10日程かけて量を増やしていきましょう。
それでも下痢・軟便が改善しなければ、食物アレルギーの可能性があります。
主原料のタンパク源にアレルギー反応を起こしているのかもしれません。
例えば牛肉が主原料のキャットフードでお腹を壊し続けているのなら、魚のものに変えてみると良いでしょう。
他にも消化を促すために、ふやかしてあげるのも一つの手です。
様子を見ながら、できることをしてあげましょう。
病院に連れて行く
食事で症状が改善すればよいですが、長引くようなら動物病院に連れて行きましょう。
病院にお世話になる際は、以下のことをチェックしておくと良いです。
・便の回数
・便の硬さ、色、形
・いつから下痢をしているか
・普段の様子はどうか など
また、便はすぐに捨てず病院に持っていくか、写真に撮っておくと診断の一助になります。
下痢をしていても、元気ならしばらく様子を見るのも良いかもしれませんが、ぐったりとしていたり嘔吐を併発していたりするようなら、迷わず獣医さんに相談してください。
猫の下痢・軟便を改善するキャットフードの選び方
お腹がゆるい猫にはどのようなキャットフードを選んであげれば良いでしょうか。
下痢・軟便を改善するキャットフードを選ぶうえで大切なポイントはいくつかあります。
詳しく解説しますので、フード選びの参考にしてみてください。
良質なタンパク質、適度な脂質が含まれている
高タンパクで低脂質の、良質な肉や魚が使われているキャットフードを選ぶと良いでしょう。
猫は本来肉食動物。体調を整えるには肉や魚などの動物性タンパク質を摂る必要があります。
加えて適度な脂質も欠かせません。脂質の中でも特に必須脂肪酸のオメガ3やオメガ6を必要としており、これらは体内で作れないので食事から摂らなければなりません。
ただし、脂質の摂りすぎは要注意。消化不良の原因となるので脂質20%以下のものを選ぶようにしましょう。
腸内環境を整える成分が含まれている
下痢を起こしている時は、腸内環境を整える成分が含まれているものを選ぶと良いでしょう。
乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスや、オリゴ糖や食物繊維などのプロバイオティクスと一緒に配合されているものは、健康な消化吸収を助けます。
摂り続けることにより下痢や軟便が改善し、健康維持に役立ちます。
添加物を使用していない
下痢や軟便の症状が出ている猫には人工添加物を使用していないキャットフードを食べさせてあげましょう。
人工添加物を大量に摂取すると、消化不良による下痢を起こしてしまいます。
また、すぐにその症状が出なくても、体内に添加物が蓄積することで癌などの病気を引き起こしかねません。
そのため、特に添加物が多く含まれる4Dミールを使ったキャットフードは避け、ヒューマングレードのキャットフードを選ぶようにしましょう。
鮮度を維持できるドライフード
下痢の原因が、腐ったフードを食べたことや水分摂取のしすぎという場合もあるため、鮮度を維持できるドライフードを選ぶと良いでしょう。
水分量の多いウェットフードは食べやすく適度の水分補給もできるので便利ではありますが、よく水を飲む猫の場合は水分の過剰摂取になることもあります。
また、食べ残しなどを放置しておくと傷んで雑菌が繁殖しやすく、お腹を壊す原因になることもありあます。
乾燥したドライフードなら水分の摂りすぎを抑えて、鮮度も保ちやすいため、下痢や軟便の猫におススメです。
猫の下痢・軟便改善におススメのキャットフード
数あるキャットフードから下痢や軟便改善のために適したキャットフードを選ぶのはなかなか至難の業です。
そこで、普段からお腹のゆるい猫ちゃんでも喜んで食べてくれるキャットフードをいくつか紹介しておきます。
モグニャンキャットフード
価格(税込み) | 4,356円/1.5kg |
主原料 | 白身魚65% |
タンパク質 | 27%以上 |
脂質 | 11%以上 |
対象 | 全年齢 |
カロリー(100gあたり) | 379kcal |
原産国 | イギリス |
モグニャンの主原料は、ヒューマングレードの白身魚がたっぷり65%以上も使われています。
白身魚は良質なタンパク質を含んでいるだけでなく、消化にも優れているので、下痢や軟便の猫に安心して食べさせることができます。
お腹の調子を整える食材をふんだんに使用。食物繊維が豊富なサツマイモ、カボチャ、リンゴが含まれています。
また、還元作用のあるオメガ3やオメガ6など必須脂肪酸も摂取できるので健康維持にも役立ちます。
アレルギーを起こしやすい穀物や香料・色料などの人工添加物は不使用。
全年齢対応なので、猫種や年齢に関係なくおススメできるドライタイプのグレインフリーキャットフードです。
カナガンキャットフード
価格(税込み) | 4,356円/1.5kg |
主原料 | 乾燥チキン(35.5%)、骨抜きチキン生肉(25%) |
タンパク質 | 37% |
脂質 | 20% |
対象 | 全年齢 |
カロリー(100gあたり) | 390kcal |
原産国 | イギリス |
カナガンは放し飼いのチキンが60%以上使用されているので、上質なタンパク質を摂ることができます。
香料、着色料不使用で原材料はヒューマングレードを使用。
サツマイモやジャガイモを使用し、お腹の調子を整える食物繊維もたっぷり配合しています。
加えてサーモンオイルによりオメガ3もしっかり摂取。
カナガンは、猫の健康維持に必要な栄養素のみを配合したグレインフリーキャットフードです。
ジャガーキャットフード
価格(税込み) | 4,708円/1.5kg |
主原料 | 骨抜きチキン生肉、鴨生肉、サーモン、マス(動物性タンパク質80%) |
タンパク質 | 40% |
脂質 | 20% |
対象 | 全年齢 |
カロリー(100gあたり) | 383.583.5kcal |
原産国 | イギリス |
ジャガーキャットフードは動物性タンパク質80%以上で作られたグレインフリーキャットフードです。
健康と美しさを追求するために採算度外視で原材料にこだわり抜き、ラグジュアリーキャットフードと称しています。
香料、着色料不使用でヒューマングレードの原材料を使用しているのはもちろんのこと、アサイーやマルベリーなどのスーパーフードまで配合されています。
消化を促すプロバイオティクスも配合されているので、お腹のゆるい猫ちゃんにもピッタリです。
まとめ
今回は猫が下痢や軟便になる原因や対処法などを紹介してきました。
下痢や軟便になる原因は主に
・キャットフードがあっていない
・食べすぎ
・ストレス
・異物誤飲
・病気
などでした。
過ごしやすい環境を作ってあげることや食生活の見直しは、すぐにでもできるので積極的に改善していきたいところです。
まずは飼っている猫ちゃんにピッタリのキャットフードを選んであげてくださいね!
この記事が、飼い主さんのフード選びの参考になれば幸いです。
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